王子達の記録と記憶のデータバンク

令和5年にテニスをする王子様狂いになったオタクです

20周年を迎えるテニプリという大沼に出会って

テニスの王子様

それは今年で20周年を迎える超有名作品である。

たいしてスポーツ漫画を読まない自分がなぜテニスの王子様にはまったのか。それもなぜ令和の今なのか。

新しい沼に出会っても完全に沼ることはそうそう出来ないので、記録として残しておきたいと思う。

 

テニスの王子様という存在を認知したのはいつか

これは正直そんなに記憶にない。もともとジャンプ作品は、家族の影響もあり好んで読んでいたので、どこで知ったのかのタイミングが超絶あやふやである。

認知した記憶は曖昧であるが、テニスの王子様に一番最初に興味を持ったのは、空耳テニミュであると断言できる。ニコニコにはまっていた自分が中でもハマったのが空耳テニミュで、毎日のようにあいつこそがテニスの王子様を聞いていた。

(空耳テニミュはお偉いさんがめちゃくちゃ寛大であったので一応黙認されているが、正直バチボコに無断転載。よってグレーゾーンです。)

 

空耳テニミュがきっかけで、読んだこともない作品のキャラクターのプロフィールを事細かに知ることになったわけである。

 

逆再生だの、逆再生の逆再生だの、vipper吹替だの派生もめちゃくちゃ漁っていたものの、ここでテニスの王子様にハマることはなかった。

 

それから何年もの時が経ち、令和4年。

ここで再び、テニスの王子様(正確に言えばテニミュなのだが)との再会を迎える。

 

 

テニミュ3rdとの出会い

アーティストのライブを見る目的でWOWOWに加入していた自分は、テニミュなんか全く気にも留めず、WOWOWで深夜に放送されているドラマを見ながらうっかり寝落ちるという毎日を送っていた。

 

そんなある日、テレビの音でふと目が覚めると、テレビ画面には、かつて小さな画面で見ていたテニミュが映し出されていた。あの独特な形のコート、見覚えのあるベンチやネット。寝ぼけ眼であったが、その懐かしくも、どこか違うテニミュに惹きつけられ、自分でもびっくりするくらい必死にリモコンを探し、録画ボタンを押した。

 

めちゃくちゃに余分な情報であるが、自分は一度眠ってしまうと、なかなか起きないタイプなので、テレビの音で起きるというのはほとんどない。また、寝起きもかなり悪いので、そんな自分がなぜかフッと目を覚まし、寝起きで必死に動き回れるくらい惹きつけられるというのは、正直運命か何かであると思わざるを得ないのである。ていうか多分運命。

 

この時、目を覚まし、グチャグチャになりながらもリモコンを手に取り、録画ボタンを押した自分を本当に褒め称えたい。

 

とりあえず録画ボタンを押せたのでホッとしながら画面を見続けると、氷帝コールが起こり、大量の雨が降り出した。え~こんなのあったんだ…。訳も分からず、見続けていると、何やらラリーが始まった。そしてすぐに音楽が流れ始める。テレレレレレ~♪

 

何だっけこれ!?

まったく思い出せずモヤモヤしていると、おなじみのあのフレーズが。

 

ヘービーレーーーイ(ン)♪

 

あ!!背びれじゃん!!

昔見たのこんなだったか忘れたけど曲はきいたことある!

感動を覚えながら画面にくぎ付けになっていると、土砂降り(物理的に)の中でラリーが始まった。

 

え……ナニコレ………

 

え?舞台ってこんな水流していいの?てかビッチョビチョだけど大丈夫なの?

あまりにも衝撃的な光景に困惑していると、落ち着く暇も与えずに、オシャンな曲が流れ始める。

 

癖の強い半袖パーカーを着た何者か(跡部)が優雅に舞い始める。

ここでさらに困惑した。なんか知らん人(真田)と会話し始めたし。

 

ここらへんでもう寝起きに処理できる情報量を超えていたので、このまま一気に行っちゃえー三人衆(トリオ)や、俺は殺し屋と言われるオホッホ~♪がいる軍団(比嘉中)の舞を見て、いや結構覚えてるもんだなとか思いながら、寝室へと向かった。

 

こうして何年かぶりにテニミュと再会し、昔とは違うその面白さに夢中になった。

 

テニミュにハマって

それから数日経って暇が出来たので、録画したテニミュを見ることにした。舞台の中盤に録り始めたのにもかかわらず、二時間近くあったテニミュは暇つぶしに最高であった。リョーマ、手塚、不二、木手、日吉、菊丸、桃城、マムシくらいしか知らなかったが、だんだんと誰が誰なのか見分けがつくようになっていった。こんなにキャラクターいたんだ…とか驚きつつ、しっかり見終わっていた。なんか跡部立ち尽くしてるし…。こんなのあったの…?

 

ていうか、リョーマって日吉若二年アグレッシブ…(略)と試合するんじゃないの?!

全国大会と関東大会が存在していることを知らず、日吉若戦を見られるものだと思っていた自分は少しガッカリしたので、

 

テニミュ日吉若戦どれ 日吉若戦無くなった 日吉若試合リストラ 

 

など調べまくった。この時点ですでにテニミュにハマっているような気がするが、全く気が付いていない。てかどんだけ日吉若戦好きなんだよ。

無事に日吉若戦はなくなっていないことを確認出来た頃には、すっかりテニミュのとりこになっていた。

 

こうして無事テニプリというデカい沼の入り口に足を突っ込んだ。

この日から、WOWOWテニミュがやっていないか検索しては録画し、擦り切れるまで見る、という日々が始まる。

 

3rdはもちろん正直まだ見られていない学校も世代も多いので、ドドドにわかであるが、皆顔が良く、何より歌がめちゃくちゃに上手い。明らかに上手いパートはニコニコで取り上げられにくかったこともあり、テニミュ=オモロミュージカルと思っていた自分は、空耳させる余地を全く与えないテニミュにとても感動した。

 

全国大会氷帝戦の次は、四天宝寺戦が放送され、そこで出会ったエクスタシーや勝ったもん勝ちや、パーカッションなどの氷帝とは雰囲気がガラッと異なる曲に、より一層とりこになり、あり得ないくらい巻き戻しては見、巻き戻しては見、を繰り返した。

 

白石蔵ノ介センシティブすぎ、財前クソガキすぎ、ラブルスフォーエバーすぎ、ブツブツ独り言を言い、ゲラゲラ笑いながら見るのが超楽しい。

 

テニミュ、おもしろすぎんだろ…

 

その後の立海前後編でペテン師、イェェェェアギュとも感動の再会を果たした。

ペテン師だ♪何とでも二円♪

 

テニミュに関して調べていくうちに、とんでもなく面白そうな名前のイベントを見かけるようになる。テニミュ大運動会である。WOWOW、なんとこのテニミュ大運動会も見られるのである。

天才か?

 

WOWOW、心の底からありがとう。

 

結論、テニミュ大運動会はキャストの大解釈ぶつけ大会だった。それぞれがそれぞれの解釈をもとに動き回るので、想定外が次々起こってマジで面白い。

 

放送されたのは2018年の大運動会。

個人的にこちらは個別にレポを書きたいくらい、BIGハオなので、内容に関しての感想は伏せます。大運動会マジで面白いので全人類に見てほしいと常々思っています。

 

テニミュからテニプリ

立海前後編を合わせて10回ほど見た頃には、原作やアニメ、映画などをレンタルして見始めるようになっていた。原作のワイルドなタッチでテンポ良く進む試合展開や、アニメの動いて話すキャラクターを見ると、テニミュがもっと楽しくなり、テニプリ自体も好きになっていた。容量を無理やり減らし、長いダウンロードに耐え、テニラビをダウンロードするほどにハマった。こうして気づいたらテニプリの沼にハマっていたのである。

 

それからは長い歴史のもとに生まれた数々の伝説や、オモシログッズなどを狂ったように調べ、テニプリ漬けの毎日を送り、こうして気狂いブログを残すまでになった。

 

では、なぜテニプリにハマったのだろう。

ミュージカルから始まって、ミュージカルをもっと楽しむために原作を見、気づいたら原作も好きになっていたわけだが、特段スポーツ漫画が得意ではない自分がなぜテニプリにハマったのか。

それは、

 

テニプリはスポーツ漫画すぎないから。

 

多分これがあると思う。テニプリはよく、テニヌなどと言われるがその通りで、スポーツスポーツしすぎていない。

旧テニは結構テニスしていると思うのだが、友人からはこれテニスに入んの?と言われるので、どこまでをテニスとするのかは正直あまり自信がない。

まあおもしろいからなんでも良いと思うけど。

 

現実的に実現可能かどうかは置いておいて、不二先輩のつばめ返しなどは回転に追加の回転を掛けることで可能になっているという設定なので、結構リアリティがある。

こうしたスポーツすぎず、でもギリ現実的で、かつキャラの個性が立っているという点が、スポーツ漫画に慣れていない自分でもハマりやすかった理由の一つであると思う。イリュージョンとか巨大化うんぬんは置いておいて。

 

⑤さいごに

テニプリオタクは面白い、というが自分は正直オモロタイプのオタクではない。キャラクターを見て興奮することしかできないオタクである。

でも、テニプリはどんなオタクでも優しく受け入れてくれるのである。

 

毎月何かしらとコラボし、イベントを催している。ほぼ同時期に時計コラボを二個も発表した時は正直笑ってしまった。

学校はもちろん、キャラクターも多いのでグッズに関してはすべてのオタクが満足できているのかはいささか不安ではあるが。

 

文字通り毎日が誰かの誕生日であり、原作、アニメ、ミュージカル、ゲームなどありとあらゆる方面から毎日何かしらのお知らせが来るので、テニプリのことを自分から考えなくても、気づいたら脳の中がテニプリに支配されているから面白い。

つまらないことや辛いことを考えても必然的にテニプリの占める割合のほうが大きくなるので、テニプリにハマると毎日が楽しくなるのである。

 

ミュージカルというコンテンツを通して、こうしたサイクルに見事にはまってしまった今、抜け出すことは簡単ではない。ただ、今のところ抜け出すつもりもない。

 

いつまで二次元の、それも中学生を好きでいられるのか、好きでいていいのか分からないが、テニプリというコンテンツに拒絶されるまではテニプリを好きでいたいと思う。

 

 

テニプリという作品を生み出してくれてありがとう。

空耳を黙認してくれてありがとう。

そして、テニプリにハマるきっかけをくれたWOWOWありがとう。